私たち「薪の会」は、 山谷地域を中心に野宿者支援活動に取り組んできたグループに所属 する有志の集まりです。

「考えよう！私達にできることは何？」ということで始めた連続講座は、１回目稲葉剛さんを講師にお招きし、「生活保 護改悪・野宿者追い出しを考えよう！」というテーマで考えました。今回第２回目は、そもそもなぜこんなに 多くの方が生活保護を受けなければならない状況なのか？という問いから「社会保障の問題」「雇用の問題」について考 えていければと思っています。

なぜ今まで何十年も働いてきた人たちが、日雇い労働であるがために簡単に路上に出てしまい、最後のセーフティーネッ トと言われている生活保護しか生きていく選択肢がなくなってしまうのか。　　　　　 また、20代・30代を取り巻く若者の労働は、非正規や派遣労働といった雇用の在り方に象徴されるように、山谷のお じさん達と同じ「使い捨て労働」です。厚くなるどころか薄くなる一方の社会保障、雇用の在り方を改めずに自己責任論 を押し付けてくるこの社会に、私たちは希望を見出せません。

高度経済成長を支えた雇用と現在の雇用の相違、この問題の根深さとそれに対抗していくためには何ができるのか一緒に 考えていきたいと思います。