「教育の機会均等を作る「奨学金」を考える連絡会」さんからの投稿
- 2017年07月10日
- 投稿者:反貧困ネットワーク
- カテゴリー:お知らせ
韓国・ソウル市の労働政策に学ぶシンポジウム
私たちは、2009年から教育の機会均等を作る『奨学金』を考える会(奨学金連絡会)を結成し、お金がなくて学べない学生・奨学金返済による生活困窮者を減らし、まともな「奨学金」制度をつくるため「教育ローン」でしかない「奨学金」制度の抜本的な改革に向けて、様々な取り組みを進めてきました。
高校生への就学支援金事業の創設や大学等奨学金事業の充実(給付型創設や無利子貸与拡充、返還猶予上限10年や「延滞金」利率5%)、国私立大学授業料等減免措置(被災学生は授業料等免除)など高等教育の「無償化」に向けた流れを創り出してきました。しかし、「金融事業」と位置付ける貸与型「奨学金」事業は「延滞者に対する法的措置の徹底、回収業務の民間委託、延滞者の“ブラックリスト”への登録や延滞率の“学校名公表”など「教育ローン」としての本質をあらわにする政策として進められてきました。
全労働者の3分の1が低賃金の非正規労働を余儀なくされている現在の社会で、多額の「借金」を背負って社会に出ていく「奨学生」が貧困の連鎖に陥っていく社会にしてはなりません。「貧困問題」を解決していく上で、雇用政策を抜本的に改めていくことと「教育の機会均等」を保障していく高等教育の無償化は不可分のものになっています。
緊急の取り組みになりますが、下記シンポジウムの開催を呼びかけます。関係各団体・個人の皆様の賛同・参加をお願いします。
日 時:7月16日(日) 受付13:15、開会13:30
場 所:大田区消費者生活センター大集会室(大田区蒲田五丁目13番26-101)
JR蒲田駅東口から徒歩5分(大田区役所前から川崎方向に約300メートル)
資料代:500円
内 容:ソウル市の労働政策と大統領選挙(仮題)
脇田 滋さん(龍谷大学名誉教授)
コラボ 呉 学殊さん(社会学博士)
「労働尊重都市」ソウルが進める労働政策を中心に、労働運動・市民運動の関わりや大統領選挙への影響などを報告いただきます。
教育の機会均等を作る「奨学金」を考える連絡会【呼びかけ団体】
日本学生支援機構労組〔新宿区市谷本村町10-7 03(3269)6096〕
各種学校専修学校関係労組連絡協議会〔杉並区和田2-6-29佼成学園教職員組合気付 03(3381)7227〕
首都圏なかまユニオン〔新宿区筑土八幡町2-21-301 03(3267)0266〕