反貧困世直し大集会2012世の中「なんとかしたくない? ~あなたの声を聞かせてください。~」集会宣言
- 2012年10月24日
- 投稿者:反貧困ネットワーク
- カテゴリー:集会宣言
今日の集会では、私たちは、これまで無視されてきたひとつひとつの小さな声を、このみんなとわかちあう空間でいっしょに声をあげることで、大きな声にして社会に届けることができました。ただ生きていく、そのために多くの人がたたかってきた苦しく孤独な闘いを、仲間といっしょに乗り越えていくための、さらに大きな一歩を、今日ここに踏み出すことができました。
財政赤字を根拠にした生活保護基準の引き下げ、不況を理由にした解雇や、労働条件の破壊、市場原理に委ねられていく公共サービスなど、私たちの生活は先がみえずますます不安定になっています。お互いを信頼して助け合う社会から、強い者だけが生き残るジャングルの掟が支配する社会に突入していくかのようです。
現在の日本は、たしかに高度成長期やバブル経済期のように経済的に上り坂にありません。でも、誰もが安心して明日を迎えるために必要な、医療サービスや、教育、住宅をすべての人と分かちあえるぐらいには、私たちの社会は十分すぎるぐらいに豊かです。
貧困問題は、いかにして個々人が収入を増やせるかというお金だけの問題ではありません。いかにして豊かさを分かち合うことができるか、という私たちの発想の転換の問題です。
私たちはここに、年齢や性別、セクシュアル・アイデンティティ、国籍や出自、障害の有無、家族構成にかかわらず、すべての人が尊厳をもって、安心して働き、そして生きていける社会をつくるために必要な諸制度を政府に求め、そのために私たちはともに手を結んで取り組むことを宣言します。
2012年10月20日(土) 集会参加者一同