- 2007年07月01日
- 投稿者:反貧困ネットワーク
- カテゴリー:集会宣言
私たちは、すべての人が人間らしい暮らしができる貧困のない社会に生きたいという共通の願いを持っています。そのために、声を上げ、互いに広くつながることを目指して、この集会に全国各地から参加しました。
今、貧困は急速に拡大しています。働いても働いても苦しい生活しか送ることのできない人が急増しています。就学援助を利用せざるを得ない世帯、貯蓄ゼロ世帯、多重債務者、ホームレスの人など、貧困にあえぐ人が増大しています。先の見えない不安が広がり、自殺者は、ついに9年連続で3万人を超えました。
私たちは、貧困の拡大を傍観し、容認する社会であってはならないと考えます。人々にガマンを強い、市民の連帯を分断しようとする力に対抗し、次のとおり訴えます。
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- 2007年03月24日
- 投稿者:反貧困ネットワーク
- カテゴリー:集会宣言
1 今、この国で、雇用破壊と貧困が急速に拡大し、人間として生きる権利がふみにじられています。私たちは、このような現実を直視し、人間らしい生活と労働の保障を求めて、全国から、この集会に参加しました。
2 政府は、経済・労働分野における競争政策を推進し、中央・地方政府の役割を極力縮小して民間の市場原理に委ねる政策を推し進めてきました。その結果、働いても働いても自立して生活できない貧困が拡大し、社会からの排除が進んでいます。大企業の業績拡大に支えられた戦後最大といわれる景気の拡大も、ごく一部の人々に利益をもたらしているに過ぎません。労働分野における規制緩和は、正規雇用の削減と労働者派遣や有期・パートなど非正規雇用を拡大させてきました。非正規雇用労働者は今や雇用労働者の3人に1人、女性では2人に1人を超えて、若者たちのなかにも、生活できない低賃金と将来を見通せない細切れ雇用が広がっています。
そうしたなか、貯蓄のない世帯や国民健康保険料を払えない世帯、多重債務者、ホームレスの人々、自殺者が急増しています。就学援助利用者・高校の授業料滞納の増加など、貧困は世代を超えて拡大しています。
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